再び高まる結婚調査のニーズ

最近、結婚調査のニーズが再び高まっているらしい。

結婚調査は、結婚前身元調査、婚前調査などとも呼ばれるが、結婚相手やその親の評判などを調べるものだ。

昔はごく当たり前に行われていて、聞き込み調査は「問い訊き」と呼ばれた。

地方に行くと「問い訊きお断り」の看板が立っているところがあったそうだ。

しかし、近年は結婚調査は廃れる一方だった。

「結婚=家に入る」という価値観が薄れ、相手の家柄を調べたいという動機が薄れてきたことがひとつある。

調査したいことの筆頭は、相手が被差別部落出身者ではないかということだったが、そういう事にこだわることが強い社会的非難を受けるようになったこともある。

とどめを刺したのが「差別につながる調査の禁止」という法律環境の変化。

第三者による戸籍情報の取得は違法になり、結婚調査のビジネスは非常にやりにくくなった。

こうして立ち消えかかっていた結婚調査のニーズが再び高まっているというのはどういうことなのか?

これはバックグラウンドをよく知らない相手と結婚するケースが増えたためであろう。

ネットで知り合ったり、ネットで知ったサークルに参加するうちに知り合ったりなど、親類や友人の周辺から遠く離れた人と結婚するケースが増えた。

大好きだから結婚したいけど、冷静に見直すと相手のことをよく知らないし、ちょっと不審な点もある。

まさか相手の親が非常識なモンスターというようなことはないよね?

こういう心配を晴らすために、結婚調査を使う人が再び増えているのだ。